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外人友人プロジェクト
国際親善委員会の国際交流事業として、“外人友人プロジェクト”を実施しました。
本市を愛するプロのアメリカ人ミュージシャン、Dean Marold(ディーン・マロルド)さんが結成したバンド“外人友人”が、9月の第3週に本市を来訪し、市内公立中学校において音楽を使った国際交流を行ったほか、ディナーライブを開催しました。
“外人友人”とは?
Dean Marold さんは、1996年7月から2年間、本市の国際交流員として市役所に勤務されていました。その間、市内で音楽好きな方との交流を通してミュージシャンになることを決め、アメリカ帰国後、本格的に音楽の道を極めはじめ、現在はテネシー州のナシュビルを拠点にプロのミュージシャンとして活動しています。そのDeanが2016年、Joshua(ジョシュア)とふたりで結成したバンドが、“外人友人”です。帰国後も、日本、そして富士吉田市を愛し続けたディーンが、自身のその思いを音楽を使って伝えるために作ったバンドです。現在は、Matt(マット)とColter(コルター)が加わり4名で活動しています。
※Colterを除く3名は、通常それぞれの音楽活動を主体として活動しています。外人友人はそのサブ活動であり、日本に向けたプロジェクト的な取り組みです。よって、外人友人として日本に捧げたオリジナル曲を数曲書いてはいますが、リリースはしていません。
Dean Marold
(ディーン・マロルド)
Ba.&Vo.
Colter Britt
(コルター・ブリット)
Drs.&Vo.
Matt Bednarsky
(マット・ベドナルスキー)
Acoustic Gt.&Vo.
Joshua Britt
(ジョシュア・ブリット)
Mand.&Vo.
“外人友人”が奏でる音楽
「アメリカンブルーグラス」、「フォーク」、「ロック」、そして「ジャパニーズ・クラシック」を融合させた、とてもオリジナリティーあふれる音楽です。
※ブルーグラス…アメリカ南部に入植したスコッチ、アイリッシュの人々の伝承音楽をベースに、1945年にビル・モンローが作ったカントリーミュージックのジャンルのひとつ。基本的な楽器編成はバンジョー、マンドリン、ギター、ベース、フィドル(バイオリン)、ドブロ(ハワイアン・スティール・ギターが発展した物)。
“外人友人”が伝えたいこと
『音楽』は言語。
音楽を通せば互いを理解し合うことができ、音楽は世界中の人々を結びつける。
私たちは言語や文化など、多くの点で異なっている。
しかし、『人間』という根本的なレベルで繋がっている。
音楽は、この繋がりに気づかせてくれる。
そして結局、私たちはそれほど違っていないことに気づかされる。
『富士山』にも、音楽と同じ力がある。
富士の麓の富士吉田市が、特別な場所で、そして世界に発信できる
魅力で溢れる場所であるということに、誇りを持ってほしい。
(Deanより)
※写真は9月19日(木曜日)、ふじやまビールにて撮影
9月17日(火曜日)【下吉田中学校】
1年生を対象に開催しました。初公演ということもあり、バンドのメンバーも緊張気味でした。しかし、休憩タイムで中学生のみんなが積極的にバンドメンバーに話しかけにきてくれたことで、和やかな雰囲気となりました。1年生の皆さんとは、給食も一緒に食べました。Joshua,Matt,Colterにとっては貴重な体験となり、山形県でALTをした経験のあるDeanにとっては約30年ぶりの給食となりました。
9月18日(水曜日)【富士見台中学校】
全校生徒を対象に開催しました。生徒代表が英語でウェルカムスピーチをしてくれました。2回目の公演となると、Deanのトークも軽快になります♪また、日本ではおなじみの食べ物を、初来日のMattとColterに試食してもらい、好きか嫌いかを?か?で答えてもらいました。このゲームはふたりのリアクションが面白くて、全学校で大変好評でした!先生方もノリが良く、小規模校ならではのアットホームな雰囲気がとても良かったです。富士見台中学校でも、給食をいっしょに食べさせていただきました。
9月19日(木曜日)【ディナー&ライブ】
ふじやまビールで、ディナー&ライブを開催しました。国際親善委員会会員や、ディーンと交流のある方、市役所職員、在留外国人など、総勢54名の方にお越しいただきました。Deanにとっては、懐かしい仲間との再会を楽しむ時間にもなりました。またエントランスには、国際交流員として勤務していた当時の、Deanの写真や広報の記事を飾り、みなさんに懐かしんでいただきました。実は、Colterの誕生日が9月18日だったため、ケーキとプレゼントを用意し、さらにDeanたちの演奏でハッピーバースデーを歌いました!最後には、国際親善委員会会員の高校生、本門爽秋くんに英語でお礼のスピーチをしていただきました。
9月20日(金曜日)【吉田中学校】
全校生徒を対象に開催しました。吉田中学校では、なんといってもColterの人気がすごかったです‼‼休憩タイムになると、Colterのまわりに人だかりが‼男子も女子も、みんなColter!Colter!でした。バンドメンバーと積極的に会話をする生徒のみなさん、素晴らしかったです。
9月20日(金曜日)【明見中学校】
明見中学校が最後の公演です。1年生を対象に開催しました。バンドメンバーだけでなく、サポートしてきた私たちも、色々な思いがこみ上げてきました。音楽を聴いていると、気づいた時にはリズムに乗っていたり、手拍子をしていたり、そういうことってよくあると思います。明見中学校のみなさんは、それを自然にしていました。そんな様子の生徒の皆さんの前で、国際交流員のアンディが踊り始めたので、それに刺激されて男子生徒たちが続々と立ち上がり踊りだしました!心から音楽の楽しさを感じることができました。
中学生の皆さんには、外人友人のメンバーが伝えたかった思いが、しっかり伝わっているように見ました。学校生活において、外国人と接する機会がほとんどない中学生にとって、バンドメンバーとの交流はとても貴重で嬉しい体験になったようです。積極的に英語で話しかける中学生の皆さんを見て、このようなイベントができたことを嬉しく思いました。