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やさしい日本語

「やさしい日本語」とは、普段私たちが使っている言葉を外国人にもわかりやすく言い換えた簡単な日本語のことです。
1995年1月に起きた阪神・淡路大震災ではたくさんの人が被害を受けました。その中には、日本語を十分理解できない外国人もたくさんいました。そこで、外国人に災害情報を「迅速に」「正確に」「簡潔に」伝えるため、やさしい日本語が考案されました。
現在、本市おける外国人登録者は約600人です。近年、本市においても外国人観光客は増加の一途をたどり、英語だけでなくタイ語や中国語、ポルトガル語といった様々な言語が必要になってきます。
そのため、万が一の災害時など、常に変化している多くの情報を多言語へ翻訳することは大変時間がかかってしまいます。そんな時にもやさしい日本語が役に立ちます。
また、災害時だけではなく、平常時の情報提供や観光ツールとしても役に立ち、子どもや高齢者、障害者の方などにもわかりやすく、コミュニケーションを取る手段の一つとなっています。こう言えば正解という答えはありません。相手のことを思いやり、ちょっとした工夫で言葉は相手に伝わります。

「やさしい日本語」の作り方

1.文は短く、簡単な構造にすること!! (主語と述語を明確にする。)
2.難しい言葉は避け、簡単な語彙に言い換えること!! (例えば・・・土足厳禁 → 靴(くつ)をぬいでください)
3.漢字にはルビをつけること!!
4.必要に応じ、説明を加えること!!
5.曖昧な表現はしないこと!! (「おそらく」「たぶん」「~と思われます」など)

例題

【元の単語・表現】                 【やさしい日本語にすると】
①記入する、記載する                ①かきます
②相談窓口                     ②そうだんする ところ
③無料              ⇒        ③おかねは いりません。(ただです。)
④ここは通行止めです。               ④ここは とおることが できません
⑤料金前払い                    ⑤さきに おかねを はらいます

比べてみましょう!!

【文章①】
今朝、5時45分頃、山梨県において広い範囲で強い地震がありました。
気象庁では、今後もしばらく余震が続くうえ、
やや規模の大きな余震が起きるおそれもあるとして、
地震の揺れで壁などに亀裂が入っている建物には近づかないようにするなど、
余震に対して十分に注意してほしいと呼びかけています。

【文章②】 ※漢字で表記する場合は、振り仮名をつけてください。    
きょう あさ 5じ45ふん やまなしけんで おおきい じしんが ありました。
あとで くる じしんに ちゅういして ください。
じしんで こわれた たてものに ちゅういして ください。

上記の文章①と文章②を比べてみると・・・
文章①は、内容が詳しく書かれており、たくさんのことがわかります。
文章②は、文章①よりも情報量は少ないですが、内容が読んですぐにわかります。
文章②のほうが理解しやすく、日本語が不慣れな外国人にもわかりやすいです。
なぜかと言うと、文章②は一つ一つの文章が短く、難しい言葉を使っていないからです。これが「やさしい日本語」です。

そのほかこんなことも・・・

ことばだけでなく掲示物やポスターなどイラストを加えることにより、情報を聞き逃すこともなく、わかりやすく伝えることができます。
ポイントは・・・
①見てすぐ理解できるものを描く!
②できる限り具体的に、明確に描く!
③多くの情報を詰め込みすぎない!

「やさしい日本語」について少しおわかりいただけましたか?日常の生活の中で日ごろから意識して「やさしい日本語」を使っていくうちに、スムーズに言葉がどんどんでてくるようになります。
人と人とのコミュニケーションをとる一つの手段として、多くの人たちに認識していただけるよう家族や友人といっしょにいろいろなアイディアを出して活用してみてください。

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市民協働推進課 国際担当
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