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地下水資源保全対策基礎調査の結果について
 富士吉田市では、地下水の保全と適正利用を進める上で、本市の現在の地下水の状況等を把握するため、地下水の貯留量の調査を行いました。

 年間に地下に浸透する地下水の量につきましては、降雨量から、地上から蒸発する水の量と、川などを通じて市外に流出する水の量を差し引いた数値とするのが一般的です。
 これにあてはめますと、年間降雨量2.31億tのうち、蒸発する水の量0.53億t、河川から市外に流出する0.82億tを差し引いた、0.96億tが1年あたりの地下への浸透量であると推定されます。
 
 次に、貯留量についてですが、平成22年度に慶應義塾先端化学技術研究センターに委託した調査の結果、本市の地下水は25年から40年分の降水によって涵養されていると考えられます。
 仮に涵養期間を25年と想定した場合の貯留量は24億t、40年と想定した場合は38.4億tと予測できます。これに対し、年間の揚水量は事業系が397.4万t、水道事業によるものが718.5万t、計1,115.9万tとなっており、貯留量に対する揚水量の割合は約0.46%と考えられます。

 市では、地下水の水位の監視のため、パインズパーク、吉田西小学校、桂川河川公園、下吉田東小学校の4箇所に観測用の井戸を設置し、平成17年から地下水の水位を継続的に監視しています。この結果によりますと、平成17年から5年間ほど、わずかに水位が減少したものの、その後は上昇に転じており、大きな下降は見られない状況です。

 今回の調査結果によりますと、貯留量に対する揚水量の割合が約0.46%であることや、市内4箇所の観測井戸の水位において大きな下降が見られないことから、今すぐ地下水が枯渇するなどの心配はないと考えられます。
 
 市では、今後も地下水の動向を把握するため、引き続き観測井戸のモニタリング調査を継続し、監視していきます。

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地下水観測井戸データ
ファイルサイズ:1192KB
市内4箇所の観測井戸のデータです
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環境政策課
説明:地球環境保全対策、環境基本計画の策定及び進行管理、自然公園法、自然保護の施策、市民の省エネルギー対策、新エネルギーの導入及び利用推進、環境美化、公害防止、地下水資源、井戸設置の指導、空き地の雑草除去、環境調査に関すること。
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